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コーチングとは
コーチングとは、様々なシーンにおいて、会話によって相手の自発的な行動を促しながら、相手の能力を最大限に引き出し、成果、前進を創り出すコミュニケーションの一種です。
イメージとしては、スポーツのプレーヤーとコーチのように、同じ意図、同じ目的を達するために二人三脚またはチームで取り組むのと同じです。
コーチングはパートナーシップから
「パートナーシップ」という言葉があります。欧米では「心から支えあうものどうし」という意味でパートナーシップという言葉が使われています。
ポイントはどちらか一方が支えているのではなく、支え合うことです。
私たちは患者さんに対して治療行為をすることで、患者さんの生活を支えています。患者さんは、治療行為に対しての料金を支払うことで、私たちの収入の源にもなるわけで、いわば私たちの生活を支えてくれていることになります。両者は支え合うものどうしです。
コーチングには上下関係や主従関係ではない、対等な、同じ目線の関係が生まれてきます。そこからだんだんと何でもいい合える関係が創られていくのです。
医療にコーチングという観点
人間は、自分の力で何かしていくことや、それが実現していくことに、喜びや満足を覚えます。患者さんの気持ちを引き出し、患者さん自身も積極的に治療や予防に参加していく医療にするためには、
コミュニケーションによる医療者の自立支援型サポート
が必要です。それが医療コーチングです。
本来、人間には回復力や自然治癒力という素晴らしい能力が備わっています。患者さんが自分の意思で、治そうとしていく力=
回復力や自然治癒力を医療者が最大限に引き出していくこと
が、これからの医療の役割です。
そのために、今から何ができるのか、どんな生き方やライフスタイルを望んでいるのか、患者さんと共に探究し、行動をサポートしていくことが医療コーチングです。
では、医療において医療者と患者さんのゴール(治療終了時点)とはなんでしょうか?
患者さんが、治療や回復、健康な生活を送るために医療者側はどんなサポートや応援ができるのか、また患者さん自身は自分の治癒や回復、健康な生活のために何ができるのか、双方共に考えベストチョイスしていくことで、患者さん自身のモチベーションや行動が自然と引き出されていきます。医療者は常にサポートする位置から患者さんを応援していくことで、患者さんと二人三脚で治療終了時点まで向かっていきます。
今までの患者さんに対する対応は、どちらかというと危機感を与えることで「このままでは危ない」という意識を持たせることに注視していました。しかし、危機感だけではモチベーションが下がったり、危機を逃れたとたんにやらなくなったりします。生活習慣を改善するためには、価値観も快感もとても重要です。患者さんは一人ひとりが違います。それぞれの価値観や快感を引き出すためにコーチングは最適です。
コーチングは「魚を捕まえる方法を教えるより、魚を捕まえる方法を編み出す力を与える」ことだといわれます。
魚を捕まえる方法を教えてもらった人は、1つの方法しか覚えていませんから、突発的なアクシデントや状況、環境が変わってしまうとその方法は使えなくなる可能性があります。
魚を捕まえる方法を編み出す力を持った人は、どんな場所ヘいってもどんな事態が起こっても、対応力が身についているのでアクシデントも乗り越えていけます。
コーチングが、
特に生活習慣病に効果を発揮する
といわれているのはこのためなのです。
生活習慣病の場合、患者さん自身の生活習慣が変わらなければ病状の安定は望めないわけですから、
患者さんと医療者のパートナーシップはとても重要
になります。
医療者が患者さんを心から応援しサポートしていくことが、症状安定にも繋がります。
患者さんを病気から救う・助ける医療から、支援・サポートしていく医療へ、今こそ変革の時です。
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カウンセリングとコーチングの違い
カウンセリングという言葉を耳にすることは多くなってきた日本でも、コーチングという言葉はまだまだ浸透していません。
コーチングもカウンセリングもコミュニケーションであることに大きな差はありませんが、本質的に違うところがあります。
カウンセリングは多くの場合、過去→現在の方向性で解決することが目的
ですが、
コーチングは現在→未来の方向性で行動することが目的
になっています。
カウンセリングの場合「過去に向かってWhy(何故)を探究する」、コーチングは「未来に向かってBe(在り方・生き方・ライフスタイル)を探究する」という大きな違いがあります。
コーチングは今から未来に向かってどうすべきなのか行動計画を立てるのをサポートしていく所に重点を置くのが特徴です。
上記は、下記書籍より引用
歯科医のための医療コーチング入門
著者 桑田 美香
最後に
患者さんは痛い思いをすると、その場では反省しても、すぐに忘れてしまったり、歯みがき指導を受けている時は素直に聞かれますが、家に戻るとすぐ我流に戻ってしまうことがあります。
そして何より歯科スタッフには現場は日常で、患者さんは非日常です。
そんな場でのコミュニケーションは当然一筋縄ではいきません。
歯科医院に来られる患者さんは不安であったり心配・抵抗感・拒絶感があったり、受身で依存的な事がよくあります。
そんな中、この
「コーチング」というコミュニケーションを用いて接する事で、患者さんが自分の健康に責任を持ち治療に主体的かつ積極的に取り組んで頂けることを願っております。
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