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噛み合わせは、上下の歯が接触して成り立っています。
つまり、位置が固定されている上顎の歯に対して下顎の歯が噛み合わさる位置が、噛み合わせの位置となります。
また、この噛み合わせの位置は、下顎の周りについている筋肉(咀嚼筋)が、一番リラックスした、自然な位置と、一致していることが望ましいとされています。 噛み合わせの治療は、かみ癖、歯ぎしり、くいしばり、抜きっぱなしの歯など、何らかの原因でずらされた噛み合わせの位置を、咀嚼筋が一番リラックスできる位置と一致するよう、調整してゆく治療です。
噛み合わせの不調和によっておこりうる症状としては、以下のようなものがあります。
噛み合わせ治療により、上記の症状がかなり改善する症例が、数多く見られます。 ちなみに、噛み合わせに問題のある歯は、同時に歯周病を併発していることが多く、噛み合わせ治療により、歯周病も改善することも見られます。 また、噛み合わせのズレは、年齢に関係なく起こります。
噛み合わせは、顎の関節(顎関節)、顎を動かす筋肉、歯、歯を支えている骨(歯槽骨)の4つが関連しあって構成されます。噛み合わせが悪くなると、顎の関節の動きが悪くなったり、口をあけると顎を動かす筋肉に痛みがでたり、歯が大きく磨り減ったり、歯を支えている骨が吸収して歯がグラグラしたりします。
顎の関節が比較的弱い方は関節に症状がでやすかったり、逆に顎の関節がしっかりしている方は歯の方に症状がでやすかったりし、さらに顎の関節も強く、歯もしっかりしていれば歯を支えている骨が吸収して歯が揺れてきたりして、一番抵抗力の弱い所から症状がでます。
噛み合わせが良いとは、上下に顎を動かして噛んだ状態と噛みながら左右にあごを動かした状態で噛み合う力を顎の関節、筋肉、歯、歯を支える骨がバランスよく機能している状態をいい、噛み合わせが悪いとは、そのかみ合う力のバランスが悪く、顎の関節、筋肉、歯、歯を支えている骨のどこかに負担がきている状態を言います。 顎が開かなくなったり、顎が動かしにくかったり、顎を開けると痛みがでたり、顎の関節がカクカク音が鳴ったりなど顎に症状がでる事を顎関節症と言います。
※顎関節症の原因は精神的ストレスであったり、噛み合わせが悪がために顎関節に負担がいき顎関節症を引き起こしている場合もあります。その際は、早期に治療を行いう事で症状の回復、改善が望めます。原因がどこにあるのかを見極め、原因を除去して顎関節に負担がないような、噛み合わせを構築する必要があります。
ちなみに、「歯並びが悪い=噛み合わせが悪い」となりません。
歯並びとは、専門用語で「歯列」と言います。ただ単に歯の位置の連続性の事を言います。歯並びの悪さと噛み合わせの悪さは、意味合いが異なり、歯並びが悪くて問題となるのは、見た目が悪いという審美性の問題と、物がはさまる、歯ブラシが届きにくいなどの清掃性の問題です。 歯並びは、矯正治療や歯を削って被せるなどの修復治療(補綴治療)によって改善できますが、歯並びを治すと噛み合わせも変わりますから、噛み合わせを考えた矯正治療や修復治療が大切となります。 特に矯正治療は長い歳月がかかりますので、矯正したにも関わらず噛み合わせに問題が残る事のないようにしっかりした治療計画を立て、治療目標をはっきりして矯正治療を行うべきです。
神戸市垂水区の坂口歯科クリニックでは、噛み合せも考えた上での矯正治療も行っておりますので、 噛み合せが気になる方、矯正治療をお考えの方もお気軽にご来院下さい。
当ホームページではございませんが、噛み合わせについて非常にわかり易く解説されているホームページがございますので、もし、ご興味がございましたら、下記のホームページご参考下さい。【筒井塾咬合療法研究会(http://www.22i.gr.jp/) 】
噛み合わせは非常に大事なものです。
お口の健康にとってだけでなく、 噛み合わせが悪いと「肩こり」や「頭痛」にまで影響を与えている可能性があります。
当院へ来院する患者様の中にも「噛み合わせ」の悪さが原因で歯痛を起こされている患者様が多数いらっしゃいます。
実は、噛み合わせは、全身の健康状態をバランスよく保つために、重要な役割を果たしています。
症状としては、「肩こり」「首回りのコリ」「腕の痛み」「目のかすみ」などもあります。
歯の噛み合わせが合っていれば、大きな力が歯に加わった場合でも噛み合わせに働く筋肉に、余計な緊張が起こることはありませんが、噛み合わせの位置がずれていると、たとえ強い力で噛みしめることが無くても、筋肉には常に緊張が生じるため、体調不良の原因となることもあります。
噛み合わせは、これらの原因に考えられるほど日常に影響を与えるものなのです。
また、噛み合わせが悪い事からすぐに症状がでる事もありますが、無症状近い状態で進行して気が付くと大きな問題となる事も多いです。年齢的には30代後半から症状がではじめ40才代~50才代で歯が揺れてきた、歯が割れるなどの著名な症状がでる事が多いようです。噛み合わせから歯を失ったりしないように、噛み合わせリスクの高い方(噛み合わせが悪い方、噛む力が強い方、歯軋り、くいしばりのある方)は、噛み合わせ治療を早期に行うべきですし、既に歯を失ってしまった方は歯の本数が少なくなり、より噛み合わせの影響を受けやすくなりますので、噛み合わせを考えた欠損治療を行う必要があります。
噛み合わせを考えずに治療したために差し歯がとれる、歯の根が割れる、ブリッジが脱落する、入れ歯が割れる、入れ歯で噛めない、インプラントが脱落する、などのトラブルを起こしてくる方は多いです。この事から、噛み合わせは治療を考える上で重要なファクターの1つです。
だからこそ、しっかりとした噛み合わせのお口になって頂くことを神戸市垂水区の坂口歯科クリニックでは勧めており、噛み合わせの治療にも力を入れておりますので、噛み合わせでお困りお悩みの方は、是非、当院へご来院下さい。
「噛み合わせの治療」とは「歯並びの治療」とは違い、食べ物を食べる時の歯と歯の機能部分を見ることを言います。
本来歯は食物を噛み砕くための器官で、通常は上の歯と下の歯のギザギザが上手く噛み合うように出来ています。
しかしながら、その噛み合わせが上手く機能していない場合は、先にも述べたような症状が現れることがあるのです。
治療は大きく分けて、嵌合位の調整(真っ直ぐ噛んだ時の調整)と機能時の調整(顎を動かした時の調整)があります。
基本的に噛み合わせの治療は、歯の表面を削ることで治療しますが、 実際には数ミクロン削っただけでも大きな症状の改善が見られることもあります。
文章にすると非常に簡単に感じられるかもしれませんが、歯の本数は多数あります。患者様の歯の状態に合わせて、全体の歯の噛み合わせを精密に治療します。
歯は、下顎の関節によって単に開いて閉じるだけの動きだけでなく、いわゆる歯ぎしりのような歯を擦り合わせることが出来るように動かして噛み合わせることが出来ます。この時あごの動きの邪魔にならないように、噛んだときに掛かる力を分散させ、バランスの良い状態にするために歯の一部(噛み合わせ面など)を僅かに削り合わせます。「歯を単独で見れば、健康な歯を削るとその歯の寿命が短くなり歯がダメになるのでは?」と考えがちですが、歯は上下の歯をぶつけ合い噛み合わせて使用します。
もし、片側の健康な歯に鋭く尖った部分があれば、反対側の歯には、抉られたような窪みになります。健康な歯でも形に問題があれば、相手側の歯にダメージを与えることがあるので調整が必要となります。噛み合わせの調整は、上下セットと考える必要があります。
更に噛み合わせでは、顎の動きに対して、歯の噛み合せ面の凸凹が邪魔していないかも大切なチェックポイントとなります。歯の形態が自然のままの状態が、顎の動きに対しても最適な状態にあるとは言えないからです。 顎の動きは力強く規制されにくいため、邪魔しようとする歯や、形態があると歯を擦り減らしたり、まるで矯正のように移動させたりします。
また、噛み合わせの調整は、噛み合わせた時に掛かる力や方向、歯の負担などをコントロールできるため、様々なバランスを合わせる必要があります。
小さな歯に大きな力が掛かる噛み合わせは歯を痛めます。また、根の形態や長さにあわせた力の配分に合わせる必要があります。
一般に上あごは密度が低く、下あごの骨は密度が高いため、噛み合わせの力の配分の際の参考にすることもあります。
単に噛んだときは問題なくても、奥歯で物をすり潰すような、 顎の動きに対しても邪魔にならないように、調整する必要があります。
整った歯並びに対して上下的に伸びている歯やその反対に埋もれて見える歯など、歯並びに乱れがある場合、調整が必要なこともあります。
頬っぺた側の外側にある歯や、舌側の内側にある歯など、歯並びなどの乱れがある場合にも負担が掛かることがあり、調整が必要なこともあります。
歯周病が進行していると、その分歯を支える骨の量が少ないため、健康な歯と同じような力ではなく、少し噛み合わせの力を弱める調整が必要なこともあります。
自然の歯は、金属や、セラミックと硬さが異なるため、被せ物などの時間が経過しているときには、噛み合わせの際の力が製作当初と変わっていることもあるため、調整することがあります。
噛み合わせの調整は、ただ歯を僅かに削っているように見えます。しかし実際には、これらすべてのバランスを考えながら、口の中という3次元の空間にバラバラに並んだ歯の、表面の3次元の凸凹を、あごの動きという3次元の動きにあわせて歯を削り合わせる作業が含まれているのです。
噛み合わせについて何か 気になることがございましたら、お気軽に神戸市垂水区の坂口歯科クリニックへご来院下さい。
噛み合わせの位置が顎関節や顎を動かす筋肉が生体に調和した安定した顎の位置である事が大切です。そして、そのあごの位置で前後左右にずらされる事なく、奥歯全体がしっかりかみ合う事が理想です。これにより、上下の垂直的なかみ合う力を奥歯で支えます。
顎を左右にずらしたとき上下の犬歯が当たりガイドとなる事で、奥歯が接触しにくくなります。
それにより奥歯には有害な側方からの力を受けにくくなり噛み合う力のバランスをとる事ができます。前歯の噛み合わせが奥歯を守ります。
※上記は、あくまで理想的な噛み合わせのポインであり、噛み合う力のバランスをとりやすいポイントが以上の2つであって、かみ合う力の弱い方、歯や、歯を支えている骨に抵抗力がある方、丈夫な歯の方などは理想じゃなくても臨床的に問題が出ない場合は多分にあります。
意外と知られておりませんが、噛み合わせと歯周病には密接に関わっております。
重度の歯周病となった歯は噛み合わせになんらかの問題があって歯周病が猛烈に進行したケースがほとんどです。
言い換えれば、噛み合わせが悪い状態で歯周病に対するケアをおこたれば、加速度的に歯周病が進行します。
歯が欠損となった症例のほとんどが、噛み合わせと歯周病が原因です。そのような、症例においては歯周病だけ治療を行ってもよくなりませんし、噛み合わせだけの治療をおこなっても良くなりません。噛み合わせと歯周病の治療の両方がうまくいって初めて治癒します。
噛み合わせと言うと難しいのですが、簡単にいうと噛む力のバランスです。
噛む力のバランスがとれる状態とプラークコントロールができる状態を確立することが治療成功の鍵となります。
従来から何十年も通院している近隣の歯科医院にて一年前、下顎の義歯を作成し使用。その後、義歯の支台歯が脱離、応急処置をされるも改善されず、当院に来院。
主訴 | 咀嚼障害 |
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セファロ診断 |
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正面 | 咬合高径の低下。下顎前突。ミッドラインのずれ。臼歯部の著しい骨吸収。全顎に渡り不適切な修復物。強い咬合力を思わす骨の隆起。 |
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右側 | 歯肉が厚く、プラークコントロールも悪くない。 特に右側の咬耗が著しい。舌が大きく広がっている。 |
左側 | この口腔内にして上顎に金色の修復物がある。 舌が歯列よりはみ出している。 |
上顎 | ウエアーでかつ連続性の無い咬合面形態。 ガイドが取れない前歯部の状態。 |
下顎 | 全体に咬耗が著しい。 |
正面 | 下顎の前歯は後日としたが、それ以外の修復物を除去と共に1stプロビジョナルクラウン及びデンチャーを装着した。顔面は高さを取り戻し一瞬にして変わった。右噛みを指示 |
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左右 | 一歯対二歯など特に対抗関係はあまり気にせずとにかく咬合高径を回復させた。 |
左側 | この口腔内にして上顎に金色の修復物がある。 舌が歯列よりはみ出している。 |
両顎 | 咬合面形態もはまり込みを嫌い展開角はかなり緩い。 |
左側の写真 | 下顎前歯にプロビジョナルクラウンを装着。左側へのグラインディングが上顎左側前歯部のクラウンが咬耗させた。顔貌は緊張が薄れ、左側の口角の上がりも少なくなった。 |
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右側の写真 | エンドの処置、クラウン・レングスニングなどを行い修復可能な状態となってきたが、レストを持たない義歯の沈下が見られ咬合高径はやや下がっていると思われるので、2ndプロビジョナル義歯の際の課題とした。 |
正面 | 上下顎のプロビジョナルクラウン・デンチャーを装着した正面観。 |
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右側 | 1歯対2歯の咬合。リモデリングし易い被蓋。 |
左側 | クラスⅢの咬合関係を正常被蓋にするため、大きく張り出した前歯部のスープラ・ジンジバル・カンツァー。 |
上顎 | 広いアーチ。連続性のある中心裂溝。緩めの展開角。 凸対凸の当たりを可能にする咬合面形態。 |
下顎 | ファーストプロビジョナルからの情報で下顎前歯のシンギュラム・レストにて若干の歯牙支持(歯根膜支持)を期待した。天然歯である上顎に対してABCコンタクトを可能にした人工歯の選択及び形態再付与。右下7番は対合歯が無いため配列していない。 |
【治療内容】
上顎の左7番から右7番までと下顎の左3番から右3番をジルコニアクラウンにて治療。また、下顎は左3番から右3番以外を金属床義歯にて治療した長期間の治療期間を用いた症例です。
主訴 | 咀嚼障害。噛めない。詰め物が取れた。食事したら左下の歯茎が痛い。 |
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治療期間 | 約8年 |
標準費用 【自費】 |
セラミッククラウン:121,000円×20本 金属床義歯:440,000円 プロビジョナルレストレーション両顎:220,000円 合計:3,080,000円 |
リスク・副作用 |
〒655-0893
兵庫県神戸市垂水区日向1-4-1
レバンテ垂水1番館206号
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